根株アーティスト 轟 和歩 Kazuho Todoroki

1993年 滋賀生まれ

2023年 制作活動を始める

2024年 モダンアート展 (東京)

    個展 「濫觴」 (京都)

    個展 「未来に繋げる日本の美」 東光寺 (岐阜)

根源

昔、日本では「欅の根を磨く」という文化がありました。

この様な置物を玄関ホールや床の間、旅館などで見たことのある人も多いのではないでしょうか?

これが私のルーツです。

80,90年代の当時は、置物や衝立を作る職人さんが存在し、またお爺さんが趣味として作品制作しているという文化がありました。

私の祖父も趣味として作品制作しており、「欅の根の置物」は幼い頃から身近にあるものでした。

しかし、時代の変化や、欅という木材自体の価値の低下などもあり需要がなくなり、今では「欅の根を磨く」という文化を背景に作品制作している人は居ないのではないかと感じています。

私がアーティスト活動をしている上で、欅の根の置物は根源であり日本の伝統的な木工芸だと感じているので、「磨く」という技法を根本に持ちつつ、自分の感性、想像力を活かし、作品と共に文化も残していけたらなと考えています。